三菱電機は、独自のメニスカスレンズを内蔵した、発光波長638nmの赤色高出力半導体レーザー「ML562H84」を発表した。レーザー光の利用効率は98%以上で、コリメートレンズを外付けした従来品と同等のパルス駆動光出力2.5Wを達成している。
三菱電機は2017年7月、同社独自のメニスカスレンズを内蔵した、発光波長638nmの赤色高出力半導体レーザー「ML562H84」を発表した。メニスカスレンズとは、片側が凹、片側が凸の凹凸レンズ。「同レンズを内蔵したのは、発光波長638nmのプロジェクター用赤色高出力半導体レーザーとしては業界初」(同社)という。発売は2017年9月1日の予定で、サンプル価格は1万円(税別)。
レーザー光の広がり角は垂直方向3.6°、平行方向0.5°で、広がりを従来製品比約700分の1に抑えたことで、平行光化を可能にした。レーザー光の利用効率は98%以上となっており、コリメートレンズを外付けした従来品と同等のパルス駆動光出力2.5Wを達成。これにより、レーザーダイオード1個当たり約120ルーメン相当の光源を構成できる。
動作電圧は2.4Vで、しきい値電流は780mA。放熱性に優れた直径9mmのTO-CANパッケージを採用した。動作温度範囲は0〜45℃、RoHS指令(2011/65/EU)に準拠している。
ファイバーアウト出力200Wの半導体レーザー
LD光を利用したPIV/PTV用シートビームレーザー
レーザー溶着用のPBT樹脂成形材料、光透過率72%
非接触で高精度に脈拍測定できる車載用センサー
全視野角35度の赤外線アレイセンサーモジュール
車載HUDで拡張現実投影を実現するレーザーダイオードドライバーCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング