浜松ホトニクスは、車載LiDAR用「4チャンネルパルスレーザーダイオード」の開発に成功した。放熱性に優れたセラミックパッケージを採用し、105℃までの高温環境下でも安定した光出力を発振する。
浜松ホトニクスは2018年10月、車載LiDAR(物体にレーザーを照射して3次元情報を得る技術)用「4チャンネルパルスレーザーダイオード」を開発したと発表した。放熱性に優れたセラミックパッケージを採用し、105℃までの高温環境下でも安定した光出力を発振。遠距離、広範囲にある物体をより正確に計測できる。
4チャンネルパルスレーザーダイオードは、中空型のセラミックパッケージを使い、CANタイプと同等の高い信頼性と、高温環境下での安定したレーザー出力を有するPLD(パルスレーザーダイオード)だ。
パッケージには4チャンネルのPLDチップを搭載。現行のCANタイプと比べ出力を4倍に高め、遠距離、広範囲へのレーザー光の照射ができる。PLDチップはパッケージ内に直接実装し、パッケージの電極配線パターンを最適化。レーザー光パルス幅を20%短縮させ、繰り返し周波数の高い動作を可能にした。
PLDチップを高密度に実装することで小型化し、外形寸法を5.5×3.8×1.7mmとした。CANタイプと比べて体積は約5分の1で、車載LiDARモジュールに組み込みやすくなっている。
自動運転車の本格的な量産に向け、2019年から自動車関連メーカーへのサンプル出荷を開始する予定だ。
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