超低自己消費電流の高集積PMIC:Maxim MAX20345
Maxim Integrated Productsは、高集積PMIC「MAX20345」を発表した。内蔵レギュレーターの自己消費電流が極めて低いため、バッテリー寿命を延長する。製品形状の小型化や効率向上にも貢献する。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2019年1月、バッテリー寿命を延長し、製品形状を小型化できる高集積パワーマネージメントIC(PMIC)「MAX20345」を発表した。1000個以上購入時の単価は、4.45米ドルとなる。
MAX20345は、リチウムイオンバッテリー充電機能と、スリープ時やスタンバイ時の電力を削減する3つのnanoPowerバック(900nA、typ)、6つの電圧レギュレーター、LDOレギュレーター(550nA、typ)を内蔵する。レギュレーターはいずれも自己消費電流が低く、2つのロードスイッチでシステム周辺回路を切断し、バッテリーの消費を最小限に抑える。
高集積PMIC「MAX20345」のイメージ
他に、高精度の心拍数やSpO2(血中酸素)などの光学式測定用に最適化されたアーキテクチャに基づく昇降圧レギュレーターも内蔵する。そのため、高周波数で低リップルを可能にし、光学式測定に干渉しない。また、セトリング時間が短いことから、SNR(信号対雑音比)を低下させることなく、必要に応じて低自己消費電流性能を発揮する。その結果、性能が最大7dB向上。バッテリー寿命の延長や効率の向上に貢献するため、小型のウェアラブルデバイスやIoT(モノのインターネット)機器に適している。
3.37×3.05mm、0.4mmピッチの56ピンウエハーレベルパッケージWLPで提供される。複数のディスクリート部品が不要で、実装面積の小型化が可能になる。
- IoT機器を小型化する、低電力SIMO PMIC
Maxim Integrated Productsは、IoTデバイスのパワーレギュレーターサイズを半分に縮小する、単一インダクタマルチ出力のパワーマネジメント集積回路6種を発表した。
- バッテリー寿命を延長するパワーマネジメントIC
Maxim Integrated Productsは、民生用アプリケーションのシステム効率向上に貢献する、パワーマネジメントIC「MAX77714」「MAX77752」を発表した。
- 電源系統と機能を1チップで供給するPMIC
ロームは、NXPセミコンダクターズのアプリケーションプロセッサ「i.MX 8M」ファミリー向けのパワーマネジメントIC「BD71837MWV」を開発した。i.MX 8Mプロセッサに必要な電源系統と機能を1チップに集積している。
- 高い電力効率を小さい面積で実現するPMIC
ルネサス エレクトロニクスは、小型ながら高電力効率を可能にしたプログラマブルパワーマネジメントIC「ISL91302B」「ISL91301A」「ISL91301B」を発表した。1出力から4出力のマルチフェーズだ。
- エナジーハーベスティングPMICを評価するキット
サイプレス セミコンダクタは、同社のエナジーハーベスティングパワーマネジメントIC(PMIC)「S6AE102A」「S6AE103A」を評価する「CYALKIT-E04 S6AE102A and S6AE103A 評価キット」を発表した。
- 1Gビット/秒の転送速度を持つSoCテストシステム
クロマは、IoT(モノのインターネット)市場とIC市場向けに各種半導体テストソリューションを発表した。最高1Gビット/秒のデータ転送速度を備えたSoC(Sytem on Chip)テストシステム「Chroma 3680」など、5製品をそろえた。
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