接点の呼称はリレー独特の呼び方があり、表1のように呼び、区分されます*1)。
*1)c接点(双投形)は可動接点の両側に固定接点を設けることで構成され、接点の組を複数組設けて同時駆動することで「n極双投形型」を構成します。
表1のc接点はCOM端子を経由して2つの回路を切り替えますが構造上、切り替わり時に瞬間的に両接点が共にオープン(OPEN)になってから次の状態に移行することが避けられません。
SWの章でも述べたように、通信機器や信号切り替えなどで瞬時たりともOPENが許されない場合には複数のリレーと切換シーケンス回路を使うことになりますが、接点として図2に示すようなMBB形(Make-Before-Break・Contacts、メイク・ビフォア・ブレイク接点)を使えばリレー単体で非OPENを保証できます。
図2に示すようにMBB接点は接点支持材のたわみを巧妙に利用して切換タイミングを構成していますが、半導体機器の発達によってMBB構造のリレーは用途が減少し対応メーカーも数える程度しかありません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.