ローデ・シュワルツ・ジャパンは、高確度と高速過渡応答時間を可能にした、直流電源「R&S NGL200」シリーズを発表した。電圧、電流、電力の測定で最大6.5桁の分解能を備える。
ローデ・シュワルツ・ジャパンは2019年1月、高確度と高速過渡応答時間を可能にした、直流電源「R&S NGL200」シリーズを発表した。本体価格は、1チャンネルモデルの「R&S NGL201」が24万7000円、2チャンネルモデルの「R&S NGL202」が37万7000円となる。
過渡応答時間が30マイクロ秒未満と短いため、デバイスのスリープモードと送信モードの切り替え時に発生する、高速な負荷変動に対応できる。また、最小限のオーバーシュートにより、電圧降下やオーバーシュートなしで数マイクロアンペアからアンペアレンジまでの負荷変動に対応する。
出力電圧は0〜20Vで、各チャンネル当たりの最大出力は60W。出力段がリニア2象限設計のため、ソースモードとシンクモードの両方で動作する。ソースモードからシンクモードへは自動的に切り替わる。出力チャンネルはフローティングで電気的に絶縁されるため、過負荷やショート回路から保護される。
電源はシンクとしても制御可能で、バッテリー特性をシミュレートできる。リニアレギュレーションによって安定した出力パワーと電流を供給するため、敏感なモジュールへの電力供給、パワーアンプやMMICの開発に対応する。
電圧、電流、電力の測定で最大6.5桁の分解能を備え、スタンバイモードでは低消費電力、全負荷動作では大電流のデバイスの特性評価に適している。測定レンジ全体をカバーし、測定レンジの切り替えを不要にした。
リモートコントロール用インタフェースとして、USBとLANインタフェースを標準装備する。他に、オプションでWLANをサポートする「R&S NGL-K102」、デジタル入出力が利用可能な「R&S NGL-K103」、ハードウェアオプションとしてGPIB(IEEE-488)インタフェースを用意する「R&S NGL-B105」も提供する。
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