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絶縁シートの熱履歴が物語る、電源の不良原因Wired, Weird(1/3 ページ)

DC12V出力のスイッチング電源の修理依頼があった。症状には『DC12V電源が安定しない。電圧が降下する。内部に焼けた痕跡がある』と記載されていた。非常に珍しい部品が焼けたために、不良部品がすぐに特定でき、電源を修理することができた。今回は、電源の絶縁シートの熱履歴で不良箇所を特定できた修理例を紹介する。

» 2019年03月07日 11時00分 公開

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 DC12V出力のスイッチング電源の修理依頼があった。症状には『DC12V電源が安定しない。電圧が降下する。内部に焼けた痕跡がある』と記載されていた。非常に珍しい部品が焼けたために、不良部品がすぐに特定でき、電源を修理することができた。今回は、電源の絶縁シートの熱履歴で不良箇所を特定できた修理例を紹介する。


 まず、送られてきたスイッチング電源の写真を図1に示す。

図1:修理を依頼されたスイッチング電源

 電源の右上(図1で赤四角で囲った部分)の一次側のチョークコイルの金属カバーが変色しているようだ。その左側の電解コンデンサー(赤丸で囲った部分)の変形も怪しい。不具合現象とこの写真を見て不具合箇所が分かるだろうか?もし、分かれば、電源修理のプロといえるだろう。筆者は図1で不具合箇所を推定し、それを確認するため基板を取り出した。図2に示す。

図2:基板(=写真左)と、基板下に取り付けられていた絶縁シート(=写真右)

 図2の右側に基板下の絶縁シートがある。このシートの変色を見て不具合箇所を確信した。読者は不良の部品が分かっただろうか?

 答えは一次電圧の整流コンデンサーだ。根拠を説明しよう。

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