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非接触通信での性能を強化した決済用SoCSTマイクロ STPay-Topaz

STマイクロエレクトロニクスは、非接触通信における性能とサイバー保護機能を強化した、決済用SoC「STPay-Topaz」を発表した。セキュリティや決済機能に関する認定に対応しており、カードへの実装がしやすい形状、状態で提供される。

» 2019年11月07日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 STマイクロエレクトロニクスは2019年10月、非接触通信における性能と保護機能を強化した、決済用SoC(システムオンチップ)「STPay-Topaz」を発表した。現在、同ファミリーの最初の製品である「STPay-Topaz-1」のサンプルが出荷されている。

決済用SoC「STPay-Topaz」のイメージ

 STPay-Topazは、同社の決済用SoCとして初めて40nm フラッシュメモリ技術を用いて製造された。最新の32ビットArm SecurCore SC000 RISCプロセッサや、暗号化アクセラレーターなどのサイバー保護機能を搭載するST31P450セキュアマイクロコントローラーをベースとしている。

 認証済みJavaCardプラットフォームで動作する決済アプリケーションを搭載しており、セキュリティや決済機能に関する認定に対応する。また、形状がインレイ(アンテナ付ICチップ)やアンテナ技術の各種業界規格に準拠した非接触またはデュアルインタフェースで、カット済みウエハーかマイクロモジュールの状態で提供されるため、スマートカードに容易に実装できる。

幅広い決済方式に対応

 対応する決済方式は、Visa、MasterCard、Amex、Discover、JCB、CUP、Elo(ブラジル)、RuPay(インド)、Interac(カナダ)、BankAxept(ノルウェー)、eftpos Payment Australia(オーストラリア)、タイ銀行協会など。銀行のアプレットに合わせて交通機関のアプレットが必要な場合は、オプションでMIFARE Classic、MIFARE Plus、MIFARE DESFireのライブラリ、Calypsoが提供される。

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