STマイクロエレクトロニクスは、MEMSモーションセンサー「LSM6DSR」を発表した。ゲームやスポーツなど素早く動かす機器向けに、角速度検出範囲が最大4000dpsまで拡張されており、VR体験の没入感やスマートフォンのAR機能を向上する。
STマイクロエレクトロニクスは2019年6月、MEMSモーションセンサー「LSM6DSR」を発表した。次世代ゲーム機や産業機器、スポーツ用機器など高性能が要求される機器向けに設計されており、ヘッドマウントディスプレイ、スマートフォン、ドローンなどに適している。現在量産中で、1000個購入時の単価は約3米ドルだ。
LSM6DSRは、MEMSシステムインパッケージで、デジタル出力の3軸加速度センサーと3軸ジャイロセンサーを搭載する。ゲームやスポーツなど、素早く動かす機器向けに、角速度検出範囲が最大4000d度/秒(dps)まで拡張されており、ゲーム機などのVR(仮想現実)体験の没入感や、スマートフォンでのAR(拡張現実)機能を向上する。
また、一般的なモバイルプラットフォームで使用でき、主要なモバイルOSおよびセンサー用S4S同期に対応する。
圧縮機能が付いた最大9KバイトのFIFOが内蔵されており、データの動的バッチ処理に対応し、リアルおよびバーチャルセンサー、バッチセンサーとして動作する。
歩数計や歩行検知などの機能に加え、特定の動きや傾きを検知する機能により、さまざまな動きを高精度かつ高効率に認識する。カメラの光学式手ブレ防止機能にも適している。
さらに、バイアスとオフセットの温度ドリフトや温度関連パラメータの変化を最小限に抑える機械設計を採用。これにより、長期にわたって高い安定性が得られ、消費電力も削減する。
パッケージは、プラスチック製14ピンLGA(2.5×3×0.83mm)で提供される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.