NXPセミコンダクターズは、非接触型スマートサービス向けの「MIFARE DESFire EV3 IC」を発表した。動作距離の延長や、トランザクション速度の向上により、駐車場での決済やオフィスの入退出用途に、高速で安全な非接触型システムを提供する。
NXPセミコンダクターズは2020年6月、非接触型のスマートサービス向けに、セキュリティと接続性に優れた「MIFARE DESFire EV3 IC」を発表した。「MIFARE DESFire」製品群の第3世代にあたり、前世代品と互換性を備える。
MIFARE DESFire EV3 ICは、性能強化により動作距離が延長し、トランザクション速度が向上している。同ICを最新のセキュリティ機能と組み合わせることで、駐車場での決済やオフィス、キャンパスの入退出などの用途に、高速で安全な非接触型システムを提供できる。
同製品のハードウェアとソフトウェアは、情報セキュリティの国際規格であるコモンクライテリアEAL 5+認証を取得しており、幅広いオープン暗号化アルゴリズムに対応している。
また、より安全にデータを守るSUN(Secure Unique NFC)機能を有する。カードや電話、チケットをタップするとSUN機能が有効化し、そのたびに固有の認証メッセージと暗号により安全なURLが生成され、サーバで検証される仕組みとなっている。
MIFARE DESFire EV3 ICは、事前に設定した鍵でアプリケーションの管理や権限委任ができるため、スマートシステムに容易に導入できる。これにより、NFC対応スマートフォンを用いて、導入済みのスマートカードを無線通信で更新可能になる。
内部で認証鍵の生成と消去ができるセキュアIC
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