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IoTデータ保護用高集積セキュリティ監視ICマキシム MAX36010、MAX36011

Maxim Integrated Productsは、IoT機器の機密データを保護する、高集積セキュリティ監視IC「MAX36010」「MAX36011」を発表した。高度なセキュリティ機構により、開発の全段階で堅固な改ざん検出、暗号、セキュアストレージを容易に実装できる。

» 2019年02月19日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2019年1月、IoT(モノのインターネット)機器の機密データを保護する、高集積セキュリティ監視IC「MAX36010」「MAX36011」を発表した。高度なセキュリティ機構により、開発のどの段階でも、堅固な改ざん検出、暗号、セキュアストレージを容易に実装できる。

設計サイクルを60%迅速化、BOMコストを20%削減

 両製品は、温度/電圧センサーなどの環境モニター、1Kバイトのセキュアメモリ、動的改ざんセンサー、リアルタイムクロック(RTC)、TRNGを内蔵。複数の個別部品が不要になるため、競合製品に比べて設計サイクルを60%迅速化し、BOMコストを20%削減できる。動的改ざんセンサーや環境モニターがハッキングを検出した場合、セキュアメモリは機密情報を即座に消去する。

セキュリティ監視IC「MAX36010」「MAX36011」のイメージ

 AES、DES、RSA、ECDSA、SHAなど複数の専用暗号回路を内蔵し、PCI(Payment Card Industry)および連邦情報処理標準(FIPS)発行のFIPS140-2認証に準拠する。MAX36010はAES、DES/3DESの対称鍵生成に、MAX36011はAES、DES/3DES、RSA、ECDSAの対称/非対称鍵生成に対応する。

 ホストインタフェースとして、SPI、UART、I2Cを備えており、ホストプロセッサと接続するためのファームウェア開発は不要になった。3.3Vの電源で動作し、バッテリー消費電流は競合製品より70%低いため、最終製品のバッテリー寿命を延長できる。

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