AEC-Q100グレード1のセキュア認証用IC:マキシム DS28C40
Maxim Integrated Productsは、DeepCover車載グレードセキュア認証用IC「DS28C40」を発表した。同社は、車載システム用AEC-Q100規格のグレード1性能を満たす「唯一の認証用IC」としている。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2019年10月、DeepCover車載グレードセキュア認証用IC「DS28C40」を発表した。
車載グレードセキュア認証用IC「DS28C40」のイメージ
DS28C40は、車載システム用AEC-Q100規格のグレード1性能を満たす「唯一の認証用IC」(同社)で、設計の複雑さやソフトウェアの脆弱性など従来製品の課題を低減し、先進運転支援システムや電気自動車のバッテリーといった多くの電子システムに対して、純正部品のみを使用できるようにする。
DS28C40は、強固なセキュリティ機能を内蔵し、対称鍵セキュアハッシュアルゴリズム(SHA-256)をサポート。さらに、同アルゴリズムや公開鍵の楕円曲線デジタル署名アルゴリズム(ECDSA)を安全に保管し、デジタル証明書と製造データを保存するワンタイムプログラマブル不揮発性メモリやハードウェアベースのセキュリティを内蔵している。
認証アルゴリズムを内蔵しているため、デバイスレベルのコード開発作業は不要だ。業界標準のI2Cインタフェースとホスト側のソフトウェアの負荷低減により、設計を簡素化できる。
動作温度範囲は−40℃〜+125℃。4×3mmのTDFNパッケージで提供される。また、評価キット「DS28C40EVKIT#」を65米ドルで用意している。
- ASIL-D準拠の車載用バッテリーモニターIC
Maxim Integrated Productsは、ASIL-D準拠の車載用バッテリーモニターIC「MAX17853」を発表した。1つの基板で8〜14セルのチャンネル構成に対応でき、車載アプリケーションの検証や認定時間を削減し、設計時間を最大50%短縮する。
- 2段階のバッテリー保護機能装備の残量ゲージIC
Maxim Integrated Productsは、2段階のリチウムイオンバッテリー保護機能を備えた、1セル残量ゲージIC「MAX17301」「MAX17311」を発表した。深刻な障害状態時には、第2の保護ICを優先させるか、ヒューズを飛ばして障害発生を防止する。
- バッテリー寿命を延長するリアルタイムクロック
Maxim Integrated Productsは、消費電力を抑える小型のnanoPowerリアルタイムクロック「MAX31341B」を発表した。180nA以下で動作し、バッテリー寿命の延長が可能できる。
- PWM除去機能搭載の双方向電流検出アンプ
Maxim Integrated Productsは、パルス幅変調除去機能を備えた双方向電流検出アンプ「MAX40056」を発表した。PWMスルーレート500V/マイクロ秒以上を除去し、500ナノ秒以内のセトリング時間で精度0.3%のフルスケール巻線電流測定を実行する。
- デュアルドライバIO-Linkトランシーバーを発表
Maxim Integrated Productsは、DC-DCレギュレーターとサージ保護機能を内蔵する、デュアルドライバIO-Linkデバイストランシーバー「MAX22513」を発表した。最小パッケージで高い電力効率を可能にし、堅牢性に優れる。
- 車載カメラ用4チャンネルパワーマネジメントIC
Maxim Integrated Productsは、4つの電源を内蔵した、車載カメラモジュール用の超小型4チャンネルパワーマネジメントIC「MAX20049」を発表した。2つの低ドロップアウトレギュレーターを内蔵している。
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