アナログシステム向けのMCUファミリー:マイクロチップ PIC18-Q41、AVR DB
マイクロチップ・テクノロジーは、アナログシステム向けMCU「PIC18-Q41」「AVR DB」ファミリーを発表した。構成可能なアナログおよびデジタル周辺モジュールを内蔵している。
マイクロチップ・テクノロジーは2020年10月、アナログシステム向けのマイクロコントローラー(MCU)「PIC18-Q41」「AVR DB」ファミリーを発表した。構成可能なアナログおよびデジタル周辺モジュールを内蔵しており、単一チップのコントローラーや大規模システムのアナログ信号コンディショナーとして利用できる。
アナログシステム向けMCU「PIC18-Q41」「AVR DB」ファミリー
PIC18-Q41は、構成可能なオペアンプや計算機能付きのA-Dコンバーター、D-Aコンバーターを搭載。IoT(モノのインターネット)やスマートファクトリー向けの予知保全用エッジノード、エッジデバイスでのAI(人工知能)展開などの用途に適する。
AVR DBは、双方向レベルシフターを内蔵し、複数の電源ドメインを用いた設計に対応する。構成可能な3つの独立したオペアンプに加え、12ビット差動A-Dコンバーター、10ビットD-Aコンバーター、3つのゼロクロス検出器、コアから独立した周辺モジュールを搭載。車載機器や電化製品、HVAC、液量計測などの用途を見込む。
両ファミリーとも、各種メモリ容量とパッケージで提供する。プログラミングやデバッグ機能を備えた開発ボード、評価用キットも用意している。
- エッジAI向け、NN専用アクセラレータ搭載MCU
Maxim Integrated Productsは、ニューラルネットワーク専用のアクセラレーターを搭載したマイクロコントローラー「MAX78000」を発表した。エッジ側でのAI推論処理を低電力、少ない待ち時間で実行できる。
- 長距離通信に対応した車載、産業用途向けMCU
NXPセミコンダクターズは、マイクロコントローラーの「KW3x」シリーズに、車載および産業用途向けとなる「KW39」「KW38」「KW37」を追加した。Bluetooth 5.0ロングレンジ機能と拡張Bluetoothアドバタイジングチャンネルを搭載する。
- ECC保護機能付きマイクロコントローラー
Maxim Integrated Productsは、浮動小数点ユニット内蔵の「Arm Cortex-M4F」を搭載した32ビットMCU「MAX32670」を発表した。最大384Kバイトのフラッシュと160KバイトのSRAMを内蔵し、どちらも誤り訂正fr符号で保護する。
- エッジ先進機械学習に向けたマイコン
NXPセミコンダクターズは、ギガヘルツ級の高速性能を備えたマイクロコントローラー「i.MX RT1170」を発表した。最大1GHz駆動のArm Cortex-M7と最大400MHz駆動のARM Cortex-M4を使用したデュアルコアアーキテクチャなどを搭載している。
- 64ピン小型パッケージの32ビットマイコン
ルネサス エレクトロニクスは、120MHz動作の32ビットマイコン「RX651」グループに、超小型IoTモジュール向けの64ピン小型パッケージ製品を追加した。4.5mm角のBGAパッケージと10mm角のQFPパッケージの2種類を提供する。
- IoT機器を小型化、長寿命化するマイコン
STマイクロエレクトロニクスは、小型パッケージにさまざまな機能セットを集積したマイクロコントローラー「STM32L412」「STM32L422」を発表した。性能と効率に優れ、IoT機器の小型化、長寿命化に貢献する。
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