Maxim Integrated Productsは、ニューラルネットワーク専用のアクセラレーターを搭載したマイクロコントローラー「MAX78000」を発表した。エッジ側でのAI推論処理を低電力、少ない待ち時間で実行できる。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2020年10月、ニューラルネットワーク専用のアクセラレーターを搭載したマイクロコントローラー「MAX78000」を発表した。
低電力でエッジデバイス側でのAI(人工知能)処理を可能にし、マシンビジョンやオーディオ、顔認識などのアプリケーションをリアルタイムで処理できる。同社によると、他の組み込みソリューションと比較して、100分の1以下の電力でAIを駆動させられる。
2つのマイクロコントローラーコア(Arm Cortex-M4およびRISC-V)に、ニューラルネットワーク専用のアクセラレーターを搭載。これにより消費電力や待ち時間など、エッジでのAI推論処理における課題を解決する。
また、MAX78000が備える専用ハードウェアも、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の電力消費と待ち時間を最小化するよう設計されている。同ハードウェアがマイクロコントローラーコアからの介入を最小限に抑えるため、より効率的に動作する。
パッケージは、8×8mmの81ピンCTBGA、4.6×3.7mmの130ピンWLPで提供する。正規代理店で販売中で、1000個以上購入時の単価は8.5米ドル。評価キットの「MAX78000EVKIT#」(単価168米ドル)も、併せて提供されている。
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