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過酷な環境にも耐えるチップスケール原子時計マイクロチップ SA65 CSAC

マイクロチップ・テクノロジーは、過酷な環境下でも耐久性と安定性を提供するチップスケール原子時計「SA65 CSAC」を発表した。ウォームアップ時間は−40℃で2分間で、軍用および産業用システムに適する。

» 2021年08月30日 15時40分 公開
[EDN Japan]

 マイクロチップ・テクノロジーは2021年8月、過酷な環境下でも耐久性と安定性を提供する、チップスケール原子時計(CSAC)「SA65 CSAC」を発表した。高精度と低消費電力が求められる、軍用および産業用システムに適する。

チップスケール原子時計「SA65 CSAC」

−40℃で2分間のウォームアップ時間

 SA65の動作温度範囲は−40〜+80℃、保管温度範囲は−55〜+105℃。ウォームアップ時間は−40℃で2分間としている。出力周波数は10MHz、消費電力は120mWだ。

 従来品の「SA.45s CSAC」と比べて、温度範囲全体で2倍の周波数安定性、低温で33%速いウォームアップ性能を備える。形状、適合度、機能面においてもSA.45sと互換性があり、システム開発のリスクと再設計コストを抑えながら、性能と環境に対する耐久性を高められる。

 CSACを利用すると、GNSS信号が得られない状態でも正確で安定したタイミングを維持できる。高精度の周波数を必要とするA-PNT、C5ISRなど、軍用携帯型ソリューションの設計に適する。

 SA65 CSACは同社のWebサイトから購入できる。開発キット「990-00123-000」、関連ソフトウェア、ユーザーガイド、技術サポートも提供する。

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