マイクロチップ・テクノロジーは、5G無線アクセス機器向けに、シングルチップのマルチチャンネルIC「ZL3073x」「ZL3063x」「ZL3064x」を発表した。IEEE 1588 PTPなどと組み合わせることで、ネットワーク同期プラットフォームとして利用できる。
マイクロチップ・テクノロジーは2021年7月、5G(第5世代移動通信)無線アクセス機器向けに、シングルチップのマルチチャンネルIC「ZL3073x」「ZL3063x」「ZL3064x」を発表した。IEEE 1588 PTPや同期アルゴリズムソフトウェアモジュールと組み合わせることで、高度な計測、校正、調整機能を実装したネットワーク同期プラットフォームとして利用できる。
最大5本のDPLL(デジタル位相ロックループ)チャンネル、5つのシンセサイザーを搭載し、RMSジッタ性能は100フェムト秒。パッケージサイズは9×9mm、消費電力は0.9Wで、占有基板面積と消費電力の削減に貢献する。
同社独自の計測、校正、調整機能を使うことで、時刻同期規格ITU-TのG.8273.2 Class C(TE30ナノ秒以下)とClass D(TEL5ナノ秒以下)を満たす5Gシステムを開発できる。ネットワーク機器の時間誤差を大幅に低減し、5G RAN(無線アクセスネットワーク)のタイミングカード、ラインカード、無線ユニット、集約ユニット、分散ユニットの設計に適する。
恒温槽型水晶振動子オシレーター「OX-601 OCXO」などともシームレスに結合し、5Gネットワーク事業者にトータルシステムソリューションを提供する。
既に量産受注を開始しており、IEEE 1588 PTPと同期アルゴリズムソフトウェアモジュールはダウンロードで提供する。
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