ビシェイ・インターテクノロジーは、プログラム可能な電流制限と過電圧保護を特長としたEヒューズ4種を発表した。複数の制御機能、保護機能を備えており、設計の簡素化に貢献する。
ビシェイ・インターテクノロジーは2023年1月、プログラム可能な電流制限とOVP(過電圧保護)を特長としたEヒューズ「SiP32433A」「SiP32433B」「SiP32434A」「SiP32434B」を発表した。4種のEヒューズが備える複数の制御機能、保護機能により、設計の簡素化に貢献する。
同製品群は、28VINのDC許容差で2.8~23Vの入力電圧範囲に対応。電流制限範囲は、SiP32433AおよびSiP32433Bが0.3~3.5A、SiP32434AおよびSiP32434Bが0.5~6Aとなる。-40~+125℃の温度範囲で動作する。
産業機器や医療機器、ロボット、スマートホームなどに適する。これらの用途におけるラッチ可能なフォルトに対して、SiP32433A、SiP32434Aは電源オフ時にラッチオフを、SiP32433B、SiP32434Bはあらかじめ設定した時間が経過した後に自動リトライを試みる仕様となっている。
4製品とも短絡への対応が速く、設定した電流制限値でOCP(過電流保護)が作動する。また、SiP32433AおよびSiP32433Bはリバースブロック機能を搭載しており、USB Type-Cや複数の電源スイッチング用途に適する。
同社前世代品と比較して、ロードスイッチのオン抵抗が43%減少した。同じ電流レベルでは、32%高い電流性能もしくは効率性に相当する。
既にサンプルおよび製品の提供を開始していて、量産時の標準納期は20週間となっている。
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