アナログ出力/SENTプロトコルを搭載した3Dホールセンサー:TDK HAL 3927
TDKは、アナログ出力やSENTプロトコルを備えた、3Dホールセンサー「HAL 3927」を発表した。独自の「3D HALピクセル・セル・テクノロジー」を採用し、水平磁界成分、垂直磁界成分のX、Y、Z軸を直接測定できる。
TDKは2023年10月、アナログ出力やSENTプロトコルを備えた、3Dホールセンサー「HAL 3927」を発表した。既にサンプル提供を開始していて、2024年第1四半期の量産開始を予定している。
3Dホールセンサー「HAL 3927」 出所:TDK
同製品は、磁束密度30mTでの角度誤差を±1.0度に抑えている。独自の「3D HALピクセル・セル・テクノロジー」を採用したことで、水平磁界成分、垂直磁界成分のX、Y、Z軸を直接測定できる。3つの磁界のうち2つを用いることで、軸端(軸上)および非軸端(外周)配置の360度回転検知と直動の検知に対応する。
高精度な温度センサーを搭載し、SENTプロトコル経由で温度情報を送信できるため、外付けの温度センサーを不要にした。プログラマブルな出力特性も備え、例えば最大33点のセットポイントを活用することで、出力信号のリニアライゼーションが可能になる。また、ゲインやリファレンス位置、オフセットといった特性を磁気回路に応じて調整し、不揮発性メモリにプログラミングできる。
機能安全規格「ISO 26262」に準拠し、ASIL B相当のSEooC(Safety element out of context)となっている。−40〜+160℃の温度範囲で動作し、車載および産業機器用途に適する。
- ピーク電流2Aに対応したモーターコントローラー
TDKは、ピーク電流2Aに対応したBLDCおよびBDCモーター制御用の組み込みコントローラー「HVC 5223C」を発表した。AEC-Q100の温度グレード1に準拠していて、同社のピーク電流1A対応品とピン互換性を有する。
- 渦電流の影響を抑制、NFCアンテナ向け磁性シート
TDKは、NFCアンテナ向けの磁性シート「IFQ06」を開発、量産を開始した。透磁率が高く、磁気損失が低いため、NFCアンテナコイルの背面に配置することで通信特性が向上し、周囲の金属がもたらす渦電流などの悪影響を効果的に抑える。
- DC-DCコンバーターの6W、10Wモデル、TDK
TDKラムダは、DC-DCコンバーターの6Wモデル「CCG6」および10Wモデル「CCG10」の販売を開始した。3タイプの入力電圧範囲を選択可能。動作温度範囲は6Wモデルが−40〜+95℃、10Wモデルが−40〜+90℃となっている。
- 特定モーターに用途を限定したコントローラー
TDK ミクロナスは、組み込みモーターコントローラー「HVC5x」シリーズを発表した。自動車や産業機器用ステッパーモーター、ブラシレスモーター、ブラシ付モーターの駆動制御に適する。
- 高電圧直流入力対応のDC-DCコンバーター
TDKは、高電圧直流入力に対応する、絶縁型DC-DCコンバーター「PH1200A280」の販売を開始した。入力電圧範囲は200〜425VDCで、出力電圧12、24、28、36、48VDCの5種を用意する。
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