ユニット数削減に貢献する、4.5kV IGBTモジュール：インフィニオン XHP3

インフィニオン テクノロジーズは、4.5kV IGBTモジュール「XHP3」ファミリーを発表した。450AのデュアルIGBTモジュール「FF450R45T3E4_B」と、エミッター制御E4ダイオードを備えた450Aのダブルダイオードモジュール「DD450S45T3E4_B5」を用意する。

[EDN Japan]

　インフィニオン テクノロジーズは2023年12月、4.5kV IGBTモジュール「XHP3」ファミリーを発表した。既に供給を開始している。

4.5kV IGBTモジュール「XHP3」ファミリー 出所：インフィニオン テクノロジーズ

　同ファミリーは、エミッター制御ダイオードと「TRENCHSTOP IGBT4」を搭載した450AのデュアルIGBTモジュール「FF450R45T3E4_B」、エミッター制御E4ダイオードを備えた450Aのダブルダイオードモジュール「DD450S45T3E4_B5」を用意する。いずれも絶縁が10.4kVに向上し、効率を維持しながら直線バスバー1つで容易に並列接続できる。

IGBTソリューションの部品数を削減

　同社のIGBTソリューションは、これまで140×190mm²または140×130mm²のスイッチ4つ、140×130mm²のダブルダイオード1つで構成していた。XHP3ファミリーの2製品を組み合わせることで、140×100mm²のデュアルスイッチ2つと140×100mm²のダブルダイオードに削減できる。

　ユニット数を減らすことができるため、システムを小型化できる。主な用途として、大型のコンベアベルトや鉄道、ポンプ、建設機械、農業機械（CAV）、商用車などでの利用を見込む。