インフィニオン テクノロジーズは、10Gビット/秒の伝送速度に対応したUSBペリフェラルコントローラー「EZ-USB FX10」を発表した。デュアルCPUコア「ARM Cortex-M4」「ARM Cortex-M0+」で構成され、7系統のシリアル通信ブロックなどを搭載する。
インフィニオン テクノロジーズは2023年11月、10Gビット/秒の伝送速度に対応した、USBペリフェラルコントローラー「EZ-USB FX10」を発表した。現在、エンジニアリングサンプルを提供中で、2024年第4四半期の供給開始を予定している。
デュアルCPUコア「ARM Cortex-M4」「ARM Cortex-M0+」で構成され、512Kバイトのフラッシュメモリ、128KバイトのSRAM、128KバイトのROM、7系統のシリアル通信ブロックを搭載している。また、SRAMとは別に、USBデータのバッファリング用に1MバイトのSRAMを備えていて、データ転送をサポートする。
暗号化アクセラレーターと高帯域幅データサブシステムも備える。このサブシステムにより、LVDSおよびLVCMOSポートとUSBポート間で、DMA(ダイレクトメモリアクセス)によるデータ転送が可能となる。
他に、USB-Cコネクターでプラグの向きを検出する機能や、USB高速信号をフリップさせるマルチプレクサー機能を備えた。外部高速信号マルチプレクサーを必要としないUSB-C直接接続をサポートしていて、設計プロセスを簡素化できる。
パッケージは、10×10mm2のBGAを採用した。なお、標準FPGAメザニンカードコネクターが付属した開発キット「EZ-USB FX10 DVK」も用意する。
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