日本航空電子工業は、小型情報通信技術機器向けに、microSD対応のプッシュ-プッシュタイプコネクター「ST12」シリーズの販売を開始した。カードの脱落を防止する、メカニカルロック構造を採用している。
日本航空電子工業は2024年5月、小型情報通信技術機器向けに、microSD対応のプッシュ-プッシュタイプコネクター「ST12」シリーズの販売を開始した。
ST12シリーズは、「ストッパー」と「ロック」という部品により機械的にロックする「メカニカルロック構造」を採用し、振動や衝撃からカードの脱落を防止する。基板への固定を補強する、多点ホールドダウンという金具を採用し、堅牢性に優れている。
また、はんだ付け部をアウターリードとしたことで、検査や修理の際に基板からの取り外しが容易に行える。サイズは1.4×14.6×15.3mm(カードを含んだ奥行寸法は16.7mm)で、プッシュストロークが0.7mm、カードイジェクト量が3.8mmとなっている。
主な仕様は、極数が10極、接触抵抗が信号端子100mΩ以下(初期)、耐電圧がAC500Vrms.(1分間)、絶縁抵抗が1000MΩ以上(初期)、挿抜寿命が1万回、使用温度範囲が−25〜+85℃、定格電流が0.5A、定格電圧が10V。スマートフォン、タブレットPC、ドローン、アクションカメラ、ゲーミング端末、ノートPC、AR(拡張現実)およびVR(仮想現実)のヘッドセット、小型携帯機器全般などでの利用を見込む。
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