最大40GHzのアナログ信号生成に対応するマイクロ波信号発生器:ユーザー補正機能を搭載
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、マイクロ波信号発生器「R&S SMB100B」を発表した。最大40GHzのアナログ信号生成に対応。ユーザー補正機能やクローズドループパワー制御による補正機能も備えた。
ローデ・シュワルツ・ジャパンは2024年4月、マイクロ波信号発生器「R&S SMB100B」を発表した。8kHzから12.75GHz、20GHz、31.8GHz、40GHzまでをそれぞれカバーする4種の周波数オプションを選択可能。レーダー受信機や半導体デバイス、アップコンバーター、ダウンコンバーター、アンプなどのテスト用途に適する。
マイクロ波信号発生器「R&S SMB100B」 出所:ローデ・シュワルツ・ジャパン
ユーザー補正機能を備えていて、セットアップの周波数特性が安定している場合にパス損失や信号変動を補正する。セットアップにアンプなどの能動デバイスを搭載していて、周波数特性が変化し得る場合は、クローズドループパワー制御による補正にも対応する。リファレンスプレーンでの入力レベルを連続的に測定し、同レベルを信号発生器にフィードバックしながら出力パワーを調整する仕組みとなっている。
また、ユーザーによるカスタムメニューの作成も可能だ。頻繁に用いるパラメーターを登録できる。また、SCPIマクロレコーダーを用いながらマニュアル測定し、測定を自動化するコードを生成することで、コードジェネレーターを介してMATLABなどの言語にコマンドをエクスポートできる。
加えて、同社の「R&S Legacy Pro」を用いることで、信号発生器「R&S SMB100A」や他社の測定器などを直接エミュレートできる。
- GCFとPTCRB公認、5Gコンフォーマンステストプラットフォーム
ローデ・シュワルツは、5G RFとRRMコンフォーマンステスト向けソリューション「R&S TS8980S-4A」「R&S TS8980FTA-3A」を発表した。GCFとPTCRBから承認を受けた、公式の5Gコンフォーマンステストプラットフォームとなる。
- 最大500点/秒の測定が可能、Dバンド対応のサーマルパワーセンサー
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、110G〜170GHzのDバンドで、精密なパワーレベル測定ができるサーマルパワーセンサー「R&S NRP170TWG(N)」を発売した。接続の安定性に優れ、−20dBm以下の低いレベルでもパワー測定値を安定して出力する。
- 雑音レベルが低減した位相雑音アナライザー
ローデ・シュワルツは、位相雑音アナライザー「R&S FSWP」「R&S FSPN」をアップグレードした。DC電源の雑音レベルが減少したほか、ディスプレイの色彩強度や機能などが向上している。
- 更新速度450万波形/秒以上のオシロスコープ
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、4チャンネルオシロスコープ「R&S MXO 4」シリーズを発表した。同社独自のASIC技術により、450万波形/秒を超えるリアルタイム更新速度を誇る。200M〜1.5GHzの帯域幅に合わせた5モデルを用意する。
- 5G NRリリース17向けにアップグレード
ローデ・シュワルツは、5G NRリリース17に対応すべく、同社のシグナルアナライザー「R&S FSW」とベクトル信号発生器「R&S SMW200A」のソフトウェアオプションをアップグレードした。
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