ローデ・シュワルツは、位相雑音アナライザー「R&S FSWP」「R&S FSPN」をアップグレードした。DC電源の雑音レベルが減少したほか、ディスプレイの色彩強度や機能などが向上している。
ローデ・シュワルツは2023年1月、位相雑音アナライザー「R&S FSWP」「R&S FSPN」のアップグレードを発表した。ハードウェアとソフトウェアを同時に強化したことで、ノイズレベルと測定時間が減少した。既に販売を開始している。
両製品とも、アップグレードしたDC電源をハードウェアの基盤に搭載していて、雑音レベルが減少した。ユーザーインタフェースでは、静電容量式タッチスクリーンの色彩強度が向上し、アンチグレア特性が改善。加えて、ズームなどのマルチタッチ機能にも対応している。
また、SCPIコマンドレコーダーを新たに導入。これにより、同社の位相雑音測定器では初めて、マニュアル設定のシーケンスを記録できる機能を備えた。この機能により、適切な動作に必要となる同期調整など、繰り返しが可能なテストシーケンスを作成できる。
オフセットを広くした場合には、内部雑音の大半が熱雑音となることから、クロススペクトルの減衰の可能性を抑えられるようになった。生産現場では、電圧制御発振器(VCO)測定の速度が上がることで、試験に関するコスト削減につながる。
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