工作機器のコントローラーの修理を依頼された。不具合内容は、「数日前には動作が不安定だったがコントローラーを外す前には表示が点灯していなかった」ということだった。
工作機器のコントローラーの修理を依頼された。不具合内容は、「数日前には動作が不安定だったがコントローラーを外す前には表示が点灯していなかった」ということだった。
早速、そのコントローラーを預かって、通電したが電源ユニットの表示が点灯しなかった。ヒューズを確認したら、切れていた。図1、図2に示す。
図1はヒューズの抵抗を測定した様子で、結果はオープンだった。
図2は、ヒューズを交換し再通電した様子で、電源ユニットの表示灯は点灯した。単なるヒューズ切れの可能性も疑われる。依頼者へ確認したところ、「きっとヒューズか切れる要因があるはずなので調べてほしい」と返事があった。何か思い当たる節があるのだろう。
コントローラーを分解し電源基板を確認した。赤四角で示す1個の電解コンデンサーがヘッドアップし、もう1個の電解コンデンサーが基板上から消えていた。図3、図4に示す。
図3は電源基板だ。図3中央上寄りの電解コンデンサーがヘッドアップしていた。隣には電解コンデンサーの抜けた穴だけがあった。どこかにもう1個あるはずだ。梱包箱を探したら電解コンデンサーが箱の底に見つかった。図4が破損した部品の写真だ。電解コンデンサーはヘッドアップとボトムダウンしていた。なぜ電解コンデンサーが基板から外れていたのか。ハンダ面を確認した。
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