STマイクロエレクトロニクスは、家電、産業機器向けの750Wモーター駆動用リファレンス設計「EVLDRIVE101-HPD」を発表した。3相ゲートドライバー「STDRIVE101」やマイクロコントローラー「STM32G0」、750Wのパワー段を搭載する。
STマイクロエレクトロニクスは2024年7月、家電、産業機器向けの750Wモーター駆動用リファレンス設計「EVLDRIVE101-HPD」を発表した。単価は約92米ドル(約130円)となる。
直径50mmの円形プリント基板に、同社の3相ゲートドライバー「STDRIVE101」やマイクロコントローラー「STM32G0」、750Wのパワー段を集積する。スリープモードでの消費電流は1μA未満となる。FOC(ベクトル制御)や台形波制御、センサー付きまたはセンサーレスのローター位置検出などモーター制御方法を選択できる。600mAの電流駆動能力を有するハーフブリッジを3個を備え、5.5〜75Vの範囲で動作する。
ハイサイドおよびローサイドゲートドライバー用のリニアレギュレーター、Vds(ドレインソース間電圧)モニタリングによる保護機能を備えた。他に保護機能として、パワー段のMOSFETのVdsモニタリング、過熱保護、UVLC(低電圧ロックアウト)機能、クロス導通保護といった保護機能も備えている。
外部入力ピンも搭載していて、ハイサイドおよびローサイドゲートの直接入力制御やPWM制御を選択できる。パワー段には、同社の60V耐圧MOSFET「STL220N6F7」を採用した。オン抵抗は1.2mΩ(Typ.)。プラグアンドプレイ型のコネクターにより、モーターと接続できる。
ハンディ掃除機やヘアドライヤー、電動工具、ファンといった家電に加えて、ロボット、ドローン、ポンプ、FAシステムといった産業機器での用途に適する。
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