産業、車載グレードの36Vデュアルオペアンプ：STマイクロ TSB952

STマイクロエレクトロニクスは、産業および車載グレードの36Vデュアルオペアンプ「TSB952」を発表した。52MHzのゲイン帯域幅を備え、チャネルあたりの消費電流は36V動作時に3.3mAとなっている。

» 2024年07月16日 09時00分公開

[EDN Japan]

　STマイクロエレクトロニクスは2024年6月、産業および車載グレードの36Vデュアルオペアンプ「TSB952」を発表した。産業グレード製品は現在量産中で、車載グレード製品は同年第3四半期から提供する予定だ。単価は、1000個購入時で0.96ドル（約150円）となっている。

36Vデュアルオペアンプ「TSB952」出所：STマイクロエレクトロニクス

52MHzのゲイン帯域幅を備える

　同製品は、52MHzのゲイン帯域幅を備え、チャネルあたりの消費電流は36V動作時に3.3mAだ。電源電圧範囲が4.5～36Vと広いため、柔軟な設計ができ、過大なスパイクノイズや電圧低下への耐性に優れたシステム構築にも貢献するという。レールツーレール出力を搭載していて、信号のダイナミックレンジを有効に活用できる。

　動作温度範囲は－40～＋125℃。4kVのESD耐圧（HBM）を備え、EMI対策を強化している。パッケージは、3×3mmのウェッタブルフランク構造の超小型DFN8およびSO8を採用した。

2回路入り高音質オーディオ用オペアンプ
日清紡マイクロデバイスは、2回路入り高音質オーディオ用オペアンプ「NL8802」を発売した。動作電圧が±22Vと高く、業務用やHiFiオーディオ機器といった高いダイナミックレンジが求められる機器に適する。
オフセット電圧を自動補正する、ゼロドリフトオペアンプ
ロームは、ゼロドリフトオペアンプ「LMR1002F-LB」の量産を開始した。オペアンプ内部で生じたオフセット電圧を検出し、デジタル回路により自動補正するチョッパ方式を採用している。
産業用／車載用センサー向け、36Vデュアルオペアンプ
STマイクロエレクトロニクスは、デュアルオペアンプ「TSB182」を発表した。動作電圧範囲4～36Vの中電圧用途向けで、入力オフセット電圧は20μV以下、入力オフセット電圧ドリフトは100nV/℃以下となる。
最大175℃動作が可能な低ドリフト／高精度オペアンプ
STマイクロエレクトロニクスは、最大175℃で動作が可能な低ドリフト／高精度の車載用オペアンプ「TSZ181H1」およびデュアルオペアンプ「TSZ182H1」を発表した。
ゼロドリフトの2回路搭載オペアンプ
日清紡マイクロデバイスは、ゼロドリフトの2回路搭載オペアンプ「NL6012」を発売した。入力オフセット性能や温度安定性、A-Dコンバーターとの接続性、ノイズ耐性が向上している。