ams OSRAMは、8チャンネル、915nmのSMTパルスレーザー「SPL S8L91A_3 A01」を発表した。1レーザーチャンネル当たり125W、合計1000Wの光出力により、長距離LiDARシステムの性能を大幅に向上する。
ams OSRAMは2024年8月、8チャンネル、915nmのSMT(表面実装)パルスレーザー「SPL S8L91A_3 A01」を発表した。同年秋の販売開始を予定している。
車載LiDARシステム向けの同製品は、レーザーダイオードを8チャンネル搭載している。1レーザーチャンネル当たり125Wの光出力を有し、ピーク光出力は合計1000Wに達する。これにより、長距離LiDARシステムの大幅な性能向上に貢献する。
同製品は4つのアノードパッドを搭載し、各アノードは並列動作する2つのレーザーチャンネルに接続している。2チャンネルずつ個別に駆動できるため、LiDARシステムを柔軟に設計できる。
レーザーの設計には同社独自の波長安定化技術を採用した。温度変化による波長シフトを抑制することで、LiDARシステムのSNR(信号対雑音比)を向上し、検出距離を拡大する。
車載電子部品規格のAEC-Q102に準拠し、パッケージはQFNを採用した。乗用車やロボタクシー、トラックなどの自動運転車向けLiDARシステムに適する。
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