東芝デバイス&ストレージは、産業機器向けの2チャンネルスタンダードデジタルアイソレーター「DCL52xx00」シリーズ4種の出荷を開始した。磁気結合型絶縁伝送方式による安定した信号伝送が特徴だ。
東芝デバイス&ストレージは2025年10月、産業機器向けの2チャンネルスタンダードデジタルアイソレーター「DCL52xx00」シリーズ4種の出荷を開始した。同社独自の磁気結合型絶縁伝送方式を採用していて、安定した信号伝送が特徴だ。
同シリーズは、順方向2チャンネルの「DCL520C00」「DCL520D00」と、順方向1チャンネル、逆方向1チャンネルの「DCL521C00」「DCL521D00」で構成される。既存の4チャンネル品「DCL54xx01」シリーズを加えると、全14種のラインアップになる。チャンネル数の選択の幅が拡大したことで、設計の柔軟性向上に寄与する。
コモンモード過渡耐性(CMTI)は100kV/マイクロ秒(typ.)で、パルス幅歪(PWD)は0.8ナノ秒(typ.)、最高データ伝送速度は150Mビット/秒(max)。UARTやI2C通信を用いた多チャンネル高速通信用途に適する。
動作温度が−40〜+125℃で、絶縁耐圧が3000Vrms(60秒)。パッケージは4.9×6×1.4mmのSOIC8-Nを採用した。同社は産業用オートメーションやモーター制御、インバーターなどでの用途を想定している。
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