東芝デバイス&ストレージは、車載バッテリーの高電圧化に対応した阻止電圧1500Vの車載用フォトリレー「TLX9161T」を製品化した。小型のSO12L-Tパッケージに搭載したことで、従来品から実装面積を約25%削減した。
東芝デバイス&ストレージは2025年8月、車載バッテリーの高電圧化に対応した阻止電圧1500Vの車載用フォトリレー「TLX9161T」を製品化し、小型のSO12L-Tパッケージで出荷を開始した。
TLX9161Tは、内蔵するMOSFETチップを小型化。従来品の「TLX9160T」は10.3×10.0×2.45mmのSO16L-Tパッケージで提供していたが、7.76×10.0×2.45mmのSO12L-Tパッケージに搭載したことで実装面積を約25%削減。バッテリーマネジメントシステム(BMS)の小型化やコスト削減の一助になる。ピンピッチやピン配置はSO16L-Tと同じで、基板パターン設計を共通化できる。
国際規格IEC 60664-1の材料グループIに該当し、比較トラッキング指数が600以上の樹脂を採用。受光側の沿面距離を5mm以上確保したことで、IEC 60664-1に準拠し、使用電圧1000Vに対応する。
想定用途はバッテリー電圧監視、メカニカルリレー固着検出、地絡検出などの車載機器のBMSや、各種メカニカルリレーの置換。電気自動車(EV)の充電時間短縮や航続距離向上には、BMSによる高効率運用と、バッテリーと車体との絶縁監視が重要になっていて、高電圧を扱うBMSには電気的に絶縁されたフォトリレーが用いられている。
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