東芝デバイス&ストレージは、マイクロコントローラーとモータードライバーを統合した「SmartMCD」シリーズの新製品「TB9M001FTG」のサンプル出荷を開始した。リレードライバー機能やLINトランシーバー機能を備える。
東芝デバイス&ストレージは2025年6月、マイクロコントローラーとモータードライバーを統合した「SmartMCD」シリーズの新製品「TB9M001FTG」のサンプル出荷を開始した。量産は同年12月を予定している。
TB9M001FTGは、リレードライバーとしても使用できる4チャンネルのローサイドドライバーを搭載し、2つのブラシ付きDCモーターの正転および逆転制御が可能だ。
また、Arm Cortex-M0コアのマイクロコントローラー、192Kバイトのコードフラッシュメモリ、16Kバイトのデータフラッシュメモリ、16KバイトのSRAM、2チャンネルのハイサイドドライバー、LINトランシーバー、そして車両バッテリーレベルで動作する電源システム、これらの機能を全て7×7mmのVQFN48パッケージに集積している。
動作周波数は40MHzで、内蔵メモリはECC機能(1ビット誤り訂正SEC、2ビット誤り検出DED)に対応する。
通信方式はLIN通信、PWM通信選択型、UARTに対応する。他に、ローサイドおよびハイサイドドライバーの過電流検知機能やVCC(内部5V)とVDD(内部1.5V)の高電圧検出機能、VCC(内部5V)の低電圧検出機能、過熱検知機能を備える。
車載用電子部品規格「AEC-Q100 Grade 1」や機能安全レベル「ASIL-A」にも適合。主な用途として、電動サンルーフ、電動ワイパー、パワーウィンドウ、パワーシートなど車載ブラシ付きDCモーター制御を見込む。また、各種センサーやアクチュエーターの制御にも利用できるほか、メインECUからのLIN制御によってセカンダリーデバイスとしても活用可能だ。
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