東芝デバイス&ストレージは、マイクロコントローラーとモータードライバーを統合した「SmartMCD」シリーズの新製品「TB9M030FG」のエンジニアリングサンプル出荷を開始した。同社独自の低速センサーレス制御技術を採用している。
東芝デバイス&ストレージは2026年4月、マイクロコントローラーとモータードライバーを統合した「SmartMCD」シリーズの新製品「TB9M030FG」のエンジニアリングサンプル出荷を開始した。三相ブラシレスDCモーター制御用で、同社独自の低速センサーレス制御技術を採用している。
同製品は、突極性モーターにより、ゼロ速から低速域まで位置センサーなしでのフィールド指向制御(FOC)が可能。FOCはベクトル制御の1つで、モーターの回転座標系を用いて、磁束成分とトルク成分を制御する。高周波注入に伴う騒音が発生しないため、静音化にもつながる。
Arm Cortex-M0コアの32ビットマイクロコントローラー、フラッシュメモリ、三相ブラシレスDCモーター用ゲートドライバー、LINトランシーバー、電源システムを内蔵。車両バッテリー電圧で動作し、ECUの小型化と部品点数削減に寄与する。
1シャント抵抗の電流検出アンプ、12ビットおよび10ビットA-Dコンバーター、プログラマブルモータードライバーなどを搭載した。通信はLIN、PWM、UART、SPIに対応。動作周波数は40MHzで、64Kバイトのコードフラッシュ、12KバイトのROM、4KバイトのRAMを内蔵した。
パッケージは9.0×9.0mmのQFP48を採用している。車載電子部品規格AEC-Q100(Grade 0)に適合していて、動作温度範囲は−40〜+150℃、接合温度は−40〜+175℃だ。量産開始は2027年1月を予定する。
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