今回はモーター制御に必要なマイコン機能やマイコン化のメリット、選定ポイントなどを解説します。
本連載はリョーサン菱洋が運営するマガジンサイト「リョーサン菱洋テクラボ」に掲載された記事を転載しています。本記事は2024年7月8日に公開されたものです。
世界中の産業は、持続可能性への取り組みや規制要件の一環として、エネルギー消費の削減と全体的な効率性の向上にますます注力しています。本記事では、モーター制御に必要なマイコン機能およびマイコン化する際のメリットなどをまとめて記載し、マイコン選定ポイントを解説していきます。
ブラシレスモーターを使用する際には、ソフトウェアによるマイコン制御が必要になります。今までマイコンを使ったことがない方だと電気的知見が少ないなどで、モーター制御にマイコンが必要なことは分かっていても、「どの製品を選んだら良いのか分からない」といった状況に陥ってしまうことが想定されます。また現在はモーター制御ICを使っている方も、ソフトウェアで容易に機能追加が可能なマイコンは今後必要になってくるケースがあると考えられます。
・柔軟性
マイコン化することにより、複雑な制御(センサーレス制御やトルクコントロール制御など)に対応可能となります。また、ソフトウェア変更のみでモーターの切り替えや周辺ハードウェアの変更にも対応できる可能性があります。
・通信によるプログラム書き換え(更新)
マイコンに実装されている通信を利用することで、モーターの回転数や故障状態などを他者に知らせることができます(CANなどの通信には別途外付けのトランシーバーが必要となります)。また、書き換え用のプログラムを通信できるため、実装中のマイコンのソフトウェアをアップデートすることも可能です。
・セキュリティ機能の実装
外部からの不正アクセスや重要なデータの盗難などを防ぐために、セキュリティ機能としてデータを暗号化/復号する必要があります。また、セキュアブートによるプログラムの改ざんを防ぐこともできます。自動車分野ではすでにセキュリティ機能が実装されているものが多く、今後はさまざまな分野でセキュリティ機能が必要になってくることが想定されます(機能拡張要求)
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