Lattice Semiconductor(以下、Lattice)は、最新FPGA「Lattice Mach-N2」およびAI駆動型FPGA向け開発ツール「Lattice Prompt」を発表した。Mach-N2は耐量子暗号(PQC)に対応するとともに物理セキュリティを強化し、量子コンピュータ時代を見据えたセキュリティ性を実現したという。
Lattice Semiconductor(以下、Lattice)の日本法人であるラティスセミコンダクター(以下、ラティス)は2026年9月17日、最新FPGA「Lattice Mach-N2」およびAI駆動型FPGA向け開発ツール「Lattice Prompt」を発表した。それに先立ち、同月にメディア向け説明会を開催し詳細を紹介した。
Lattice Mach-N2(以下、Mach-N2)は、Latticeが2024年に発表したFPGAプラットフォーム「Nexus 2」をベースに構築される。同プラットフォームは他社同等品と比べて3倍の電力効率、3倍のビデオ接続速度、10分の1のブート時間を実現可能で、「Mach-N2はこれらのメリットを生かしつつ、さらにロジック容量と処理性能を強化した」(ラティス担当者)という。
特に注力しているのがセキュリティ機能で、商用国家安全保障アルゴリズム(CNSA)2.0完全準拠の耐量子暗号(PQC)に対応する。将来的に暗号アルゴリズムを更新できる「暗号アジリティ」もサポートした。ラインアップのうち「MH-21D」は、PQCアルゴリズムのML-DSA、ML-KEM、SLH-DSA、LMS/XMSSに対応する。
LatticeのMachファミリーはかねてPQC対応を果たしていたが、Mach-N2では物理セキュリティを大きく強化した。新たに内蔵するフラッシュメモリは、ビットストリームとユーザーフラッシュメモリへの物理アクセスを遮断する設計で、セキュリティの向上と外部メモリへの依存低減による高速起動を実現したという。
専用のアンチタンパー機能を搭載したことで、デバイスに印加される電圧や温度の変化を監視し、不正アクセスや異常な動作を検知可能。従来品よりも高いレベルでハードウェアへの物理攻撃を防げるようにした。攻撃検知時にはより強固な保護モードに移行する、暗号化キーを自動で消去するなど、対応内容はユーザー側で設定できる。
ラティスの担当者によると「現在、データセンターや通信システムをはじめ産業システムが複雑化していて、同時にサイバー攻撃のリスクも高まっている。こうした背景から、システムをより安全かつ確実に制御できるハードウェアが求められている」という。
また「量子コンピュータの実用化に向けた動きが加速しているため、これからのシステムには、量子コンピュータ時代に耐えうる新しい暗号技術への対応が不可欠だ。Mach-N2ファミリーは、量子コンピュータ時代を見据えた業界最高クラスのセキュリティを備えている」と続けた。
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