前回、シミュレーションの前段階として計算できる範囲で各項目を求めてみました。今回はこの設計条件でシミュレーションして、計算の精度を確認します。
前回はシミュレーションの前段階として計算できる範囲で各項目を求めてみました。
今回はこの設計条件でシミュレーションして、計算の精度を確認します。
シミュレーションに用いた回路図を図1に示します。
【共通条件】
Vout=5V、RL(R1)=10(Pout=2.5W)、N1=53T、N2=5T、L2=100μk
L1=(53/5)2×0.1=11.236mH
LT=11.236+0.1+2√(11.236×0.1)=13.456mH
チョークL2の電流波形の模式図と記号を図2に示します。
【計算結果】
・オン期間平均電流I2(ON)
I2(ON)の平均値が電源電流I(VCC)です。
⇒I(VCC)=I2(ON)×δ
∴I2(ON)=Po/(Vcc×δ)=2.5/(200×0.229)=54.59mA
・オン時電流変化ΔI(ON)
・IL2のオン時電流変化(I1〜I2)
IL2はI2(ON)を中心としてΔI(ON)/2の振幅を持ちます。
IL2(ON)=54.59−33.2/2〜54.59+33.2/2=37.99mA〜71.19mA
・オフ期間平均電流I2(OFF)
図2の矩形波近似の図形で計算します。
オン期間中はL1とL2に電流が流れ、オフ期間中はL2にのみ電流が流れます。この点と磁束の連続性(N×I)からオン期間中の電流I2(ON)は次の手順で計算します。ここでαは巻き数比であり、
です。
オン期間の面積はI2(ON)×δであり、オフ期間の面積はI2(OFF)×(1−δ)です。これら2者の合計面積が出力電流Ioですから次のようになります。
ここで巻き数比αはα=5/(5+53)=0.0862です。
<注>前回はδを0.23として計算しましたが1桁下まで計算するとδ=0.229です。したがって前回、計算で求めたI2(ON)はI2(ON)=12.5/0.229=54.59mAとなり巻き数比で換算したI2(OFF)は633.2mAになります。今回の磁束バランスから求めた632mAとほぼ合致しています。以下の計算ではδの有効桁数は2桁とします。
・IL2のオフ時電流変化(I3〜I4)
オフ期間中の電流変化ΔIoffはE=L×ΔI/Δtから次のようになります。
Δioff=E/L×t=5/100×7.7=0.385=385mA
I3および、I4はオン時と同様に考えます。
I(off)=632−385/2〜632+385/2=439.5mA〜824.5mA
・シミュレーション波形
条件①を設定したLT-Spiceの解析結果を図3に示します。
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