Apple Carplay用のワイヤレスアダプターを分解してみる。外箱には、なぜか「AI BOX」と書かれてあるけど……。
車載ディスプレイにAndroidタブレットの機能を追加できる筐体が「AI BOX」だが、世の中には、消費者を混乱させるような製品も少なからず存在する。今回は「なぜか外箱には『AI BOX』と書かれているが、実態はApple CarPlay対応機器向けを無線化するワイヤレスアダプター」を分解してみる。
箱を開けて、中身をのぞいてみよう。
そして、ワイヤレスアダプター本体の外観。
アダプターを分解して、中の基板を取り出してみる。
一番大きなICは恐らくアプリケーションプロセッサで、その上部には、巧妙なマーキングパターンが見られる。ただ、これに関する有用な情報は一切ないため、何らかの判断をすることは難しい。Armベースのプロセッサと推測されるが、確定的なことは何もいえない。
他の2つのICのうち、1つにはXTX TechnologyのシリアルNORフラッシュメモリ「XT25F128F」と刻印されていて、システムファームウェアや各種データが格納されていると思われる。その右側には、「B11」「3959」「2512」と刻印された小型チップが実装されているが、これが何であるかは分からなかった。
基板右下には24MHzの水晶発振子が実装されている。アプリケーションプロセッサに発振信号を供給しているのだろう。右端には多機能LEDがあり、その光は内蔵されたライトパイプを通じて上部(ディスプレイ上部だろうか)に送られている。
次に、基板裏面を見てみよう。
ここで最も大きなシリコンチップは、中国・深センを本拠地に構えるTrolinkTek Technology製のデュアルバンドWi-Fi+Bluetoothコントローラー「AIC8800M40」である。その左側にはPCB内蔵アンテナがあるものの、アンテナは1つしか確認できないため、2.4GHzと5GHzの両方の帯域をどのように処理しているのかは不明だ。
この基板上の特定のエリアには、“奇妙”な端子数を持つパッケージのデバイスが4つ配置されている。そのうち3つ(全て5端子)には「t50KfP1」と刻印されていて、もう1つの3端子デバイスには上面に「ADAA」と刻印されている。これらはトランジスタ(5ピンのものはデュアル)ではないかと推測している。そして、前述のアンテナから対角線上の反対側の角に、ユーザーがアクセスできないSPST(Single-Pole Single-Throw)スイッチが見つかった。実に奇妙である。
【翻訳/編集:EDN Japan編集部】
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