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MRIなどで磁場干渉を起こさない非磁性の積層セラミックコンデンサ

» 2011年08月12日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 Vishay Intertechnology(以下、ビシェイ)は2011年8月、非磁性材料を用いて製造された表面実装タイプの積層セラミックコンデンサ「VJシリーズ」を発表した。主に、MRI(核磁気共鳴画像装置)、埋め込み型医療機器、強磁性体検知器、ハイエンドのオーディオアンプなど、磁場と干渉しない非磁性部品を必要とする機器の用途に向ける。すでに量産を開始しており、標準的な納期は9〜14週間となっている。

 VJシリーズは、一般的な磁性材料を含有する積層セラミックコンデンサと比べて、磁場との干渉が小さいことを特徴としている。また、ビシェイは、出荷前に、全数に対して磁気特性に関するスクリーニング試験を行っている。

 サイズは0402(長さ1.0mm×幅0.5mm)から3640(長さ9.14mm×幅10.2mm)までの11種類、定格電圧は6.3V〜3000Vの品種をそろえる。容量値の範囲は、温度特性がC0Gの品種は0.5pF〜56pFで、X7R/X5Rの品種は100pF〜6.8μF。容量の温度係数は、C0Gが−55〜125℃で±30ppm/℃、X5Rが−55〜+85℃で±15%、X7Rが−55℃〜+125℃で±15%となっている。動作温度範囲は−55〜+125℃。

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