日本モレックスは2011年10月、車載情報機器を接続する高速データバスシステム「HSAutoLink」を発表した。USB 2.0、LVDS(低電圧差動信号)、1394 Automotive、FlexRay、銅線接続のMOST(Media Oriented Systems Transport)、Ethernet AVB(IEEE 802.1 Audio/Video Bridging)など車載情報機器に利用されるほとんどの接続インタフェース規格に対応している。
HSAutoLinkは、ECU(電子制御ユニット)や回路基板とケーブルを接続するのに、PCやモバイル機器、デジタル家電などに利用されているUSBコネクタ(USB miniB)を用いることを最大の特徴とする。接続にUSBコネクタを用いることで、低コスト化が容易になるだけでなく、車載機器の組み立て作業の簡略化も可能になるという。
また、USCAR(北米自動車規格)が策定した、USBを車載機器に用いるための規格であるUSCAR-30に準拠するとともに、大手自動車メーカーの要件にも対応している。なお、USCAR-30の仕様は、USB 2.0の認証を受けるための要件を満足している。ケーブルについても、自動車業界が求めるノイズ関連の厳しい要件に対応するための遮蔽ケーブルを用意した。
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