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4GHz、20Gサンプル/秒のオシロスコープ、1.6Gbpsの信号を高精度に観測ローデ・シュワルツ R&S RTO1044

ローデ・シュワルツ・ジャパンが、アナログ入力の帯域幅が4GHzのオシロスコープ「R&S RTO1044」を発売した。2010年6月に市場に投入した「R&S RTOシリーズ」の最上位機種に位置付ける。さらに、4.5GHz帯域の差動アクティブプローブ「R&S RT-ZD40」の提供も開始した。

» 2012年02月29日 11時15分 公開
[EDN Japan]

 ローデ・シュワルツ・ジャパンは、2010年6月に市場に投入したリアルタイムサンプリングのデジタルオシロスコープ「R&S RTOシリーズ」を拡充し、アナログ入力の帯域幅が4GHzの「R&S RTO1044」を追加した。同シリーズではこれまで600MHzと1GHz、2GHzの機種をラインアップしており、今回の4GHz機が最上位機種になる。2012年2月29日に販売を開始する。価格は約402万9000円(税別)から。


R&S RTO1044 「R&S RTOシリーズ」に新たに加わった4GHz機「R&S RTO1044」(クリックで画像を拡大) 出典:ローデ・シュワルツ・ジャパン

 新機種は、帯域幅が4GHzまで広がったことに加え、20Gサンプル/秒のサンプリング速度を達成していることから、「1.6Gビット/秒のデータ伝送速度または800MHzまでの高速クロックを扱うあらゆるデジタルインタフェースで、高速信号や立ち上がり時間が短い信号を観測するのに最適」(同社)だとしている。

 4チャネルのアナログ入力を備える。オシロスコープとしての特徴としては、R&S RTOシリーズの既存機と同様に、波形更新速度が100万波形/秒と極めて高いことや、トリガー機構にデジタル方式を採用していること、フロントパネルの操作ボタンやノブ、ディスプレイ上のGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)などを工夫して使い勝手を高めていることなどを挙げる。

 また今回の機種は、4GHzの帯域幅を確保している上に、時間軸の測定データに対してFFT(高速フーリエ変換)処理を高速に施せるハードウェアを搭載し、広い測定ダイナミックレンジも備えていることから、「スペクトラムアナライザのような周波数ドメインの測定にも威力を発揮する。散発的なEMI(電磁放射雑音)の干渉を高い信頼性で発見することが可能だ」(同社)という。なお同社は、この4GHz機の発売に合わせて、4.5GHz帯域の差動アクティブプローブ「R&S RT-ZD40」の提供も開始している。

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