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「IEEE 802.15.4g」準拠の920MHz帯無線モジュール、スリープ電流は0.9μAローム BP3596

ロームの「BP3596」は、国際通信規格「IEEE 802.15.4g」に準拠した920MHz帯無線通信モジュールである。宅内の消費電力量モニタリングや無線ネットワーク構築といった用途に使える。

» 2012年08月28日 15時49分 公開
[EDN Japan]

 ロームは2012年8月、国際通信規格「IEEE 802.15.4g」に準拠した920MHz帯無線通信モジュール「BP3596」を発表した。特徴は、「業界トップクラス」(同社)という低消費電力化を実現したこと。具体的には、スリープ時の消費電流は0.9μA、送信時(出力1mW)に15mA、受信時に16mAである。

 対象用途は、宅内でさまざまな機器の電力消費量をモニタリングするスマート電力タップや家電製品など。国内電波法認証を取得済みであるため、顧客は機器にすぐに実装して使うことができる。既にサンプル出荷を開始しており、サンプル価格は1万円である。

図 ロームが開発した920MHz帯無線モジュール「BP3596」

 対応周波数は920.6M〜928MHz、送信電力は1mWまたは20mW、外形寸法は34.7×22.0×3.5mmである。RFトランシーバICとして、ラピスセミコンダクタの「ML7396B」を採用した。

 なお、920MHz帯は、電波の到達距離が長く電波干渉の少ないバランスの良い周波数帯として知られており、日本国内では2012年7月に本格的に開放された。既に複数の企業がこの周波数帯に対応した無線通信モジュールを発表している(関連記事その1その2その3)。

図 920MHz帯無線モジュール「BP3596」の利用イメージ

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