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両電源駆動の高精度オペアンプIC、センサー用フロントエンドに向くアナログ・デバイセズ ADA4077-2

ADA4077-2は、正負両電源で駆動する2回路入りの高精度オペアンプICである。各種産業機器などにおいて、センサーの出力信号を受け取るアナログフロントエンド回路に向く。

» 2012年12月21日 16時16分 公開
[EDN Japan]

 アナログ・デバイセズは2012年12月、センサーの出力信号を受け取るアナログフロントエンド回路に向けた高精度オペアンプIC「ADA4077-2」を発表した。オフセット電圧やその温度ドリフト、帯域幅、スルーレート、電圧ノイズ密度といったオペアンプの性能指標において、「業界最高のバランスを提供する」(同社)と主張する。ノイズ、速度、消費電流といった性能が優れていると同時に、高いDC精度も備えることから、プロセス制御機器や化学的モニタリング機器、環境監視機器、モータ制御機器、電子テスト機器、計測器といった用途に適しているという。

 2回路入りで、電源電圧範囲は±5〜±15V。入力電圧範囲は、最低値が負の電源電圧から1.2V高い電圧(V+1.2V)、最高値が正の電源電圧から2V低い値(V−2V)である。入力バイアス電流は最大1.0nAに抑えた。動作温度範囲は−40〜+125℃である。

 ±15Vの両電源で駆動した場合、消費電流は400μA(25℃における代表値)と低いながらも、3.9MHz(標準値)と広い帯域幅が得られる上、電圧ノイズ密度については7nV/√Hz(1kHzにおける値)と低く抑えられるという。

 オフセット電圧とその温度ドリフトの特性値が異なる2つのグレードを用意しており、ユーザーはコストとパッケージが要件に合った品種を利用できる。具体的には、Bグレード品は、オフセット電圧が25μV(25℃における最大値)、温度ドリフトが0.25μV/℃、パッケージがSOIC-8、価格が3.81米ドル(1000個購入時の単価)である。Aグレード品については、SOIC-8封止品とMSOP-8封止品を取りそろえた。SOIC-8封止品はオフセット電圧が50μV、温度ドリフトが0.55μV/℃、MSOP-8封止品は同90μV、温度ドリフトが1.2μV/℃。価格はいずれも1.44米ドルである。

 全品種ともに既に量産出荷を始めており、サンプル供給にも対応する。

オフセット電圧の分布 オフセット電圧の分布である。横軸はオフセット電圧で単位はμV、縦軸はオペアンプICの個体数。出典:アナログ・デバイセズ

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