サイプレス セミコンダクタの「TMA445」は、手袋着用時の操作性を高めるとともに、手袋着用時と非着用時のトラッキングを自動で切り替えるGen4XタッチスクリーンコントローラICである。
サイプレス セミコンダクタは2014年8月19日、手袋着用時の操作性を高めるとともに、手袋着用時と非着用時のトラッキングを自動で切り替えるGen4XタッチスクリーンコントローラIC「TMA445」を発表した。モバイル機器のタッチスクリーン用途に向ける。
TMA445は、独自の単一独立マルチタッチ(SLIM)センサー構造により、スマートフォンなどモバイル機器の薄型化に対応することができる。手袋を着用して操作しても優れた追従性を実現したのも特長だ。操作する指の太さの違いや、素材の違いも含めた手袋の有無などを判断して、高い精度と優れたリニアリティのセンシングを可能とした。しかも、機器ユーザーが切り替え操作をしなくても、手袋を着用している時と着用していない時のトラッキングを自動で切り替えることができる。
また、雨に濡れたり結露が生じたり、汗をかいた状態で使用したりするなど、実生活環境においても対応できる耐水性能を備えている。さらに、厚みが0.5mmのカバーレンズおよび9mmのフィンガーサイズにおいて、1〜500kHzの周波数範囲で、最大35Vppの充電器ノイズ耐性を達成した。
なお、TMA445などのGen4Xファミリは、プロセッサに「ARM Cortex-M Core」を採用しており、平均消費電力はアクティブモードで12mW、ディープスリープモードでは15μWと極めて小さい。パッケージは44端子あるいは48端子QFNで供給する。
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