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ADIの12ビットSAR型A-Dコンバータ、競合品に比べ消費電力を60%削減ADI AD7091R-x

アナログ・デバイセズ(ADI)は、サンプリング速度が1Mサンプル/秒時に消費電力が最大1.7mWと小さい12ビットSAR(逐次比較)型A-Dコンバータ3製品を発表した。電池駆動のデータ収集モジュールや携帯型の心電図計/心拍数モニターといった用途に向ける。

» 2014年09月02日 12時46分 公開
[EDN Japan]

 アナログ・デバイセズ(ADI)は2014年8月、サンプリング速度が1Mサンプル/秒時に消費電力が最大1.7mWと小さい12ビットSAR(逐次比較)型A-Dコンバータ3製品を発表した。電池駆動のデータ収集モジュールやハンドヘルドメーター、携帯型の心電図計/心拍数モニターといった用途に向ける。

 新製品は、2チャネルタイプの「AD7091R-2」、4チャネルタイプの「AD7091R-4」、8チャネルタイプの「AD7091R-8」である。消費電力を抑えたことが特長だ。3V動作の場合、1Mサンプル/秒で1.7mWを実現した。これは、「競合する同等性能のSAR型A-Dコンバータに比べて60%以上も消費電力が少ない」(同社)という。さらに、500kサンプル/秒の場合は900μW、パワーダウン時には1.4μWを達成している。

アナログ・デバイセズ(ADI)の12ビットSAR(逐次比較)型A-Dコンバータ3製品

 この他、プログラム可能なチャネルシーケンサはマルチプレクサ出力を備え、チャネルごとに必要な外付けバッファを1つにすることで、消費電力と基板の専有面積を削減できる。アラート出力はプログラムすることによって、プロセッサの処理負荷を減らす。使用温度範囲は−40〜125℃と広い。

 1000個購入時の単価は、AD7091R-2が2.47米ドル、同様にAD7091R-4が2.67米ドル、AD7091R-8が3.36米ドル。

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