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微小光量の発電にも対応、ADIの環境発電向け昇圧レギュレータICアナログ・デバイセズ ADP5090

アナログ・デバイセズ(ADI)の「ADP5090」は、環境発電システムに向けた昇圧レギュレータICである。ワイヤレスセンサーネットワークシステムなどにおいて、室内の光などを変換して発電された微小な電力を活用して、搭載されたICチップなどを作動させる用途などに向ける。

» 2014年04月03日 15時30分 公開
[EDN Japan]

 アナログ・デバイセズ(ADI)は2014年4月、環境発電システムに向けた昇圧レギュレータIC「ADP5090」を発表した。ワイヤレスセンサーネットワークシステムなどにおいて、室内の光などを変換して発電された微小な電力を活用して、搭載されたICチップなどを作動させる用途などに向ける。

 ADP5090は、動作損失がマイクロワット未満と小さく、光電変換や熱電変換で得られる10μW〜1mWのわずかな電力を、効率よく昇圧することが可能なレギュレータICである。電力を最大化するために、オープンサーキットボルテージセンシングやプログラマブル最大出力点トラッキング方式を採用した。また、ディープスリープモードを利用すれば、静止電流を250nAまで下げることができる。待機時の消費電力を低減することで、搭載システムの動作時間をより長くすることができる。さらに、チャージポンプ回路を内蔵しており、380mVの入力電圧でコールドスタートが可能である。

環境発電システムに向けた昇圧レギュレータIC「ADP5090」の外観

 パッケージは外形寸法が3×3mmの16ピンLFCSPで供給する。米国における価格は、1000個購入時の単価が2.50米ドルである。

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