微小光量の発電にも対応、ADIの環境発電向け昇圧レギュレータIC:アナログ・デバイセズ ADP5090
アナログ・デバイセズ(ADI)の「ADP5090」は、環境発電システムに向けた昇圧レギュレータICである。ワイヤレスセンサーネットワークシステムなどにおいて、室内の光などを変換して発電された微小な電力を活用して、搭載されたICチップなどを作動させる用途などに向ける。
アナログ・デバイセズ(ADI)は2014年4月、環境発電システムに向けた昇圧レギュレータIC「ADP5090」を発表した。ワイヤレスセンサーネットワークシステムなどにおいて、室内の光などを変換して発電された微小な電力を活用して、搭載されたICチップなどを作動させる用途などに向ける。
ADP5090は、動作損失がマイクロワット未満と小さく、光電変換や熱電変換で得られる10μW〜1mWのわずかな電力を、効率よく昇圧することが可能なレギュレータICである。電力を最大化するために、オープンサーキットボルテージセンシングやプログラマブル最大出力点トラッキング方式を採用した。また、ディープスリープモードを利用すれば、静止電流を250nAまで下げることができる。待機時の消費電力を低減することで、搭載システムの動作時間をより長くすることができる。さらに、チャージポンプ回路を内蔵しており、380mVの入力電圧でコールドスタートが可能である。
環境発電システムに向けた昇圧レギュレータIC「ADP5090」の外観
パッケージは外形寸法が3×3mmの16ピンLFCSPで供給する。米国における価格は、1000個購入時の単価が2.50米ドルである。
- SDR用トランシーバの開発を迅速に、ADIがプラットフォーム追加
アナログ・デバイセズ(ADI)は、ソフトウェア無線(SDR:Software Defined Radio)システム向けのトランシーバソリューションとして2種類のプラットフォームを新たに追加し、発表した。シングルチャネル対応のトランシーバFMC(FPGA Mezzanine Card)モジュールと、デュアルチャンネル対応のトランシーバFMCモジュールだ。また、Web上には開発を支援するためのデザインファイルや、トランシーバFMCモジュールのドキュメント、デバイスドライバなどが用意されている。
- 「業界最高クラス」の小型/低消費電力を特長とする14ビットA/Dコンバータ
アナログ・デバイセズ(以下、ADI)は2014年1月16日、「業界最高クラス」(ADI)という小型/低消費電力を特長とする2種類の14ビットA-Dコンバータ「AD9249」「AD9681」を発表した。
- ADIが高速/高精度コントローラ、次世代のモータ制御/インバータ向け
アナログ・デバイセズ(ADI)の「ADSP-CM40xファミリ」は、動作周波数が最大240MHzで浮動小数点演算をサポートするプロセッサコア「ARM Cortex-M4F」と、有効ビット数が最大14ビットのA-Dコンバータなどを1チップに集積したミックスドシグナルプロセッサである。SINC3フィルタや高調波解析エンジン(HAE)などもハードウェアで内蔵した。
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