Z-Wave認証のフローとチェックポイント:IoT時代の無線規格を知る【Z-Wave編】(5)(2/3 ページ)
Market CertificationはWeb上で行い、結果はメールやメッセージで返信される。指摘事項を踏まえて、商品パッケージや、説明書の言い回しなどをZ-Waveアライアンスとともにブラッシュアップしていく。
- 互換性の確認:対応するコマンドクラスにおいて、不正なパラメータ設定が可能か。また、パラメータによる挙動が適切に行われているか。
- 特定のメーカー、製品の排除:Z-Waveは相互互換性を持つことが保証しているため、競合メーカーや競合サービスのゲートウェイ、センサーをつながらなくすることは禁止されている。しかし、サービスにおいて、その挙動を保証できないなどの理由において、例えば「Unknown」デバイスとして利用を制限することは認められている。
- 複数ゲートウェイの対応:プライマリーコントローラ、セカンダリーコントローラの仕組みを持つように、同じ場所で複数のサービス事業者のゲートウェイが存在することを認めている。そのため、ゲートウェイは必ずセカンダリーになる機能を持つことが規定されている。
- マニュアルなど言葉の統一:センサーやゲートウェイなどに添付するマニュアルの記載も認証の範囲に含まれる。Z-Waveのロゴのサイズなども細かくチェックされる。
認証の範囲 (クリックで拡大)
CTTツールは、Z-Waveアライアンスのフルメンバー、プリンシパルメンバーが利用できるツールである。これを使用することで、Z-Wave認証の事前チェックが可能になる。
CTTツールの画面 (クリックで拡大)
<主な機能>
- サポートするコマンドクラスにおける対応状況のチェック
- Role Typeの対応チェック
- セキュリティコマンドや予期せぬコマンドが送られた際の対応チェック
- コントローラがテスト対象の場合、あらゆるデバイスタイプのスレーヴとの接続シミュレーション
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