定インピーダンス技術搭載のSPST吸収型RFスイッチ:IDT F2910
IDTは、コンスタントインピーダンス技術を搭載した広帯域SPST(単極単投)吸収型RFスイッチ「F2910」を発表した。線形性に優れ、挿入損失が低く、多様な無線およびRF用途に向く。
F2910の製品外観
IDTは2016年11月、広帯域SPST(単極単投)吸収型RFスイッチ「F2910」を発表した。周波数帯域が30M〜8000MHzと幅広く、優れたRF性能を発揮する。4G/LTE-Advanced基地局、携帯無線アプリケーション、防災無線インフラなどの用途に向く。
F2910は、独自のKz定インピーダンス技術を搭載。RFポート間のスイッチンで、ほぼ一定のインピーダンスを維持し、ホットスイッチの耐久性を向上させる。アイソレーションモード時に出力ポート終端で、インピーダンス50Ωも実現するという。
4GHz時の性能は、ILが0.67dB、アイソレーションが41dB、RLが20dB、IIP3が65dBm、IIP2が118dBm、P1dBが+35dBmとなっている。また、単一電源を使用し、3.3V/1.8V制御信号をサポート。設計が容易になる。スイッチング時間は265ナノ秒、温度範囲−55℃〜+105℃で動作する。他社品とピン互換が可能である。
- 新しいMEMS技術を実用化したRFスイッチ
アナログ・デバイセズは2016年11月、新しいMEMSスイッチ技術を開発し、この技術に基づいて実用化したRF MEMSスイッチ「ADGM1304」「ADGM1004」を発表した。自動試験装置(ATE)や、その他の測定機器の精度と多様性を大幅に向上させるという。
- マクロ基地局向け高出力LDMOSパワートランジスタ
NXPセミコンダクターズは、1805M〜2690MHzで動作する携帯電話のマクロ基地局向けのLDMOSトランジスタ「Airfast 3 RFパワートランジスタ」を発表した。最大53%の効率を達成している。
- 300M〜6GHzの周波数に対応したゼロIFI/Q復調器
リニアテクノロジーは、動作周波数範囲300MHz〜6GHzのダイレクトコンバージョンI/Q復調器「LTC5586」を発売した。80dBmのOIP2と60dBcの側波帯抑制で、レシーバー性能を改善する。
- オン抵抗54mΩの60V パワーFemtoFETトランジスタ
日本テキサス・インスツルメンツは、60V動作のNチャネルパワーFemtoFETトランジスタを発表した。オン抵抗は54mΩで、従来のロードスイッチに比べ、システムの電力損失を90%削減できる。
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