ルネサス エレクトロニクスは2016年12月、車載向けマイコン「RH850/P1x-C」シリーズに、ローエンド向けの「RH850/P1L-C」グループ4製品を追加した。
ルネサス エレクトロニクスは2016年12月、車載向けマイコン「RH850/P1x-C」シリーズに、ローエンド向けの「RH850/P1L-C」4製品を追加した。安全規格ISO 26262で最も高い機能安全要求レベルASIL Dに対応し、車載セキュリティの標準規格SHE/EVITA-Light対応のハードウェアセキュリティモジュール「ICU-S」を搭載した。
RH850/P1x-Cシリーズはこれまで、ハイエンド向け「RH850/P1H-C」、ミドルレンジ向けの「RH850/P1M-C」を展開している。今回発表したRH850/P1L-Cグループは、シャシー&セーフティシステムや小型モーター制御などに適しているという。
ICU-Sの搭載に加え、CAN-FD/LIN/CSIなどの各種通信機能やタイマー機能を上位製品から継承。周波数120MHzにおいて標準50mAで動作する(5V、25℃時)。動作電圧は3.3Vもしくは5.0V。フラッシュメモリは、512Kバイトまたは1Mバイトとなる。
パッケージには放熱板不要のLQFPを採用し、80ピン、100ピン、144ピンの3種類をそろえた。ピンピッチを0.4mmにしたことで、車載制御ユニットの小型化ニーズに対応した。サンプル価格は1個当たり3000円(税別)で、2018年5月から量産を開始する。
同社では、パートナー企業との連携によるモデルベース開発環境やAUTOSAR対応のMCAL、小型モーター制御を想定したレファレンスボードなどを順次提供する予定だ。
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