ウエスタンデジタルは、NVMe規格に対応するPCIe接続SSDを発表した。PCIe Gen3 ×4 NVMeをベースとし、従来のSATA SSDの3倍以上となるシーケンシャル読み取り速度を可能にした。
Western Digital(WD)は2017年1月、NVMe規格に対応するPCIe接続SSD「WD Black」を発表した。フォームファクターはM.2 2280を採用し、容量は256Gバイトと512Gバイトをそろえた。価格はオープンで、同月下旬より販売を開始する。
WD Blackは、同社が2016年10月に発表したSATAクライアントSSD「WD Blue」「WD Green」と、PC、ワークステーション向けハードドライブファミリーに加わるPCIe SSDとなる。PCIe Gen3 ×4 NVMeをベースとし、従来のSATA SSDの3倍以上となるシーケンシャル読み取り速度を可能にした。
起動ドライブとして大容量ハードドライブと組み合わせたり、プライマリーストレージとしてPC構築時に使用することもできる。SATA SSDに比べ、システム起動時や読み取り集中型ゲームアプリケーションのロード、システムのシャットダウン時に10秒以上のパフォーマンス向上が期待できるという。
MTTF(稼働開始から故障までの平均稼働時間)は175万時間で、NVMe規格仕様を上回る温度、電力管理アルゴリズムを採用。シーケンシャル読み取り速度は最大2050Mバイト/秒、同書き込み速度は最大800Mバイト/秒。主要プラットフォームとは互換性を備えた。無料でダウンロードできるWD SSDダッシュボードソフトウェアにより、性能や容量を継続的に監視できる他、ファームウェアのアップデートも可能となっている。
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