エスアイアイ・セミコンダクタは、2.0×3.0×0.5mmのHSNT-8パッケージを採用した、車載用シリアルEEPROM「S-93CXXCD0H」シリーズと「S-93AXXBD0A」シリーズを発売する。書き込み速度が4ミリ秒と高速な上、最小1.6Vの低電圧動作を実現している。
エスアイアイ・セミコンダクタは2016年8月、車載用シリアルEEPROMの新製品として、動作温度最大105℃の「S-93CXXCD0H」シリーズと、同125℃の「S-93AXXBD0A」シリーズを発売すると発表した。パッケージに、2.0×3.0×0.5mmの小型HSNT-8を採用している。
新製品は、リードが外に出たアウターリードタイプのため、実装が容易で、実装強度が高く、実装後に自動外観検査が可能。また、シリアルEEPROMで一般的に用いられるノンリードタイプの8ピンDFNパッケージとは、ランドパターンを同一にできるという。
書き込み速度は最大4ミリ秒で、回路の高度化に対応できる。S-93CXXCD0Hシリーズでは、最小1.6Vの低電圧動作を可能にした。メモリ容量は、1K、2K、4K、8K、16Kビットの5種で、用途に合わせて使用できる。
エンジンやABS(Antilock Brake System)、エアバッグ、キーレスエントリーなど、省スペース化が求められる車載電装機器に向ける。サンプル価格は700円(税別)。同時に、家電やウェアラブル、ヘルスケア機器などに対応した民生用シリアルEEPROM「S-93CXXCX0I」シリーズ(動作温度最大85℃)も発売した。
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