マイクロチップ・テクノロジーは、無限の書き込み耐性を搭載したメモリソリューションを発表した。電源喪失時にも、外付けバッテリーなしで安全にデータを保持するという。
マイクロチップ・テクノロジーは2016年10月、無限の書き込み耐性を搭載し、電源喪失時にも安全にデータを保持する、低コストで低リスクのメモリソリューション「I2C EERAMメモリ」を発表した。2017年1月には開発キット「EERAM I2C PICtailキット(AC500100)」の発売を予定している。
ワンチップにバックアップ用シャドーEEPROMと、スタンドアロンSRAMメモリを集積するEERAMは、堅固で確実なデータソリューションであると同時に、低コストな不揮発性SRAMソリューションでもある。書き込みサイクル遅延なしで、アレイへ瞬時にランダム書き込みできるという。
システム電源喪失時には、外付けの小容量コンデンサーからのエネルギーによってSRAMメモリの内容を自動的にEEPROMに保存する。電源喪失時にも、データを外付けバッテリーなしで安全に保持するという。
EERAM I2Cファミリーは4Kバイトと16Kバイト品があり、8ピンSOIC、TSSOP、PDIPパッケージで提供される。対応電圧は3.0Vと5.0V、温度範囲は産業用(−40〜+85℃)と車載用(−40〜+125℃)がある。車載グレード製品も提供するとした。
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