低EMIと高速応答時間を提供する車載用LED制御IC:マキシム MAX20078
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は、車載向けの高輝度LEDコントローラー「MAX20078」を発表した。低電磁干渉(低EMI)と高速応答時間により、高度な照明の設計に対応できる。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2017年6月、車載向けの高輝度LEDコントローラー「MAX20078」を発表した。低電磁干渉(低EMI)と高速応答時間により、高度な照明の設計に対応できる。
高輝度LEDコントローラー「MAX20078」のイメージ
独自の平均電流モード制御方式により、インダクター電流を安定化する。制御ループ補償が不要で、スイッチング周波数は100k〜1MHzの範囲で設定できる。アナログとPWMの両方の調光を内蔵しており、広い調光比によって高コントラスト比を可能にした。
また、ローサイド同期NチャネルMOSFETの電流を検出することで、インダクター電流を検出できる。ハイサイドゲートドライバーとローサイドゲートドライバーは、2Aのピークソースとシンク電流能力を備えた。
MAX20078のブロック図
ストリング内の個別LEDの短絡時やオープン時に電流安定化を維持でき、マトリクス照明にも対応。高速応答の制御ループにより、オーバーシュートとアンダーシュートを防止する。
入力電圧範囲は4.5〜65Vで、動作温度範囲は−40〜125℃。パッケージは、3×3mmの16ピンTQFN、または16ピンTSSOP。評価キット「MAX20078EVKIT」も提供する。
- PWM制御ICで高電圧からLEDを駆動する
LED電流を一定に保ちたい場合、幅広い電圧範囲の直流電源でLEDを直接駆動することは難しい。通常は、電圧レギュレーター回路が必要だが、かなりの電力が消費されてしまう。LEDの駆動に特化した専用ICも多く存在するが、比較的低い電圧を昇圧してLEDを駆動するものがほとんどだ。今回はPWMコントローラーICで、高電圧入力から定電流を発生させてLEDを駆動する回路を紹介しよう。
- 同期整流制御を採用した車載LEDドライバー
サイプレス セミコンダクタは、ヘッドライトシステムの小型化に対応する車載LEDドライバー「S6BL112A」を発表した。同期整流制御を採用、アナログとPWM輝度調整機能を搭載している。
- LED照明のリスク
LED照明はよいことばかりではない。これまでの照明にはなかった落とし穴が幾つかある。例えば、発光タイミングの問題や発熱が少ないことによる問題、力率の問題だ。低力率に対応するには、LEDの電源回路に工夫が必要だ。
- 低待機電力のデジタル制御LED照明用電源IC
インフィニオンテクノロジーズは、低待機電力のデジタル処理LED照明用電源IC「XDPL8220」を製品化した。安定した出力を保証することで、新しいフリッカー規格に簡単に対応するという。
- LEDドライバから学ぶ コンバータ部のスイッチング回路
今回は、降圧型コンバータの仕組みを解説します。
- 全体に均一な照射が可能な虹彩認証向け赤外LED
オスラム オプトセミコンダクターズは、生体認証セキュリティ用赤外LED「SFH4796S」を発表した。内部リフレクタと内蔵レンズによって顔を均一に照射し、顔の特徴を検知する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.