セイコーNPCは、遠赤外線用Siレンズ光学系と検出回路、制御用MCUを1つの基板上に実装した、8×8画素サーモパイル型赤外線アレイセンサーモジュール「SMH-01B01」を開発した。
セイコーNPCは2016年7月、遠赤外線用Siレンズ光学系と検出回路、制御用MCUを1つの基板上に実装した、8×8画素サーモパイル型赤外線アレイセンサーモジュール「SMH-01B01」を開発したと発表した。
SMH-01B01は、センサーICをCOB(Chip On Board)実装した上に全視野角35度のSiレンズ光学系を搭載。10ビットA-Dコンバーター付きMCUで、各画素の換算放射温度と環境温度を、I2Cインタフェースでデジタル出力できる。放射温度分解能は±1.5℃で、バンドギャップ型温度センサーによる環境温度検出機能と温度補正係数を内蔵した。
フレームレートは4フレーム/秒(fps)、2fps、1fpsで、ソフト切り替えが可能。20〜200倍の倍率可変プリアンプを内蔵し、制御ソフトによるオートレンジ切り替えで、広い温度範囲を測定できる。
電源電圧は5.0V±5%、消費電流は標準5mA、保存温度は−40〜100℃、動作温度は−20〜100℃、温度特性確認範囲は5〜45℃となる。モジュールサイズは16×25×7.8mmで、簡易サーモグラフィー装置、エアコン、電子レンジなどの用途に対応する。
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